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My ORDINARY vol.1 〜居酒屋で見つけた人懐っこい幸せ〜
21時。
仕事を終え、いつもならホテルのフロントを右手に出て家路につくけど、今日は左手に出る。
フロントを左手に出て程なく目に留まる、赤ちょうちんがつるされたお店「ちょいのみ」に。
「おつかれっすー!」
と、オーナーのこうたろうさんの元気な声。
いつからこうたろうさんと話すようになったかは覚えてない。
いつしか仕事の合間で立ち話をするようになり、「晩ごはん食べてないやろ、余っているものでご飯作ったろか?」という一言から、今ではまかないを出してもらえるようになった。
今日もそんなこうたろうさんのまかないを食べに「ちょいのみ」に向かう。
カウンター8席ほどのこじんまりした店内。
当然、他のお客さんとの距離感も近い。
でも、窮屈というわけではなく、居心地のよい一体感を感じられる。
こうたろうさんの優しさが溢れる店内。
SEKAI HOTELをよく利用してくださる方にもこうたろうさんのファンがいるほどなのだ。
今日のまかないは、
・フライの盛り合わせ
・ポテトサラダ
・オニオンスライス
・大盛りのごはん
の男ごころをくすぐるセット。
「しっかり食べんと元気でんやろ」と学生時代の食堂のおばちゃんかのようにいつも多めにごはんを入れてもらえる。
揚げ物に大盛りご飯。彩りこそよくないが、グッと心を掴まれるのだから憎めない。
ちょいのみでは、普段の交友関係では聞けないような話をこうたろうさんや常連さんから聞くことができる。
人生の先輩方の武勇伝や、布施の歴史。日常の些細な笑い話。
まちの小さな居酒屋に入って知らない人と喋って、店の人に顔を覚えてもらえるのってなんだかいい。
学生の頃ぼんやりと憧れた人懐っこい小さな幸せの形がここにはある。
「またおいでー!」
帰るときには初めて会うお客さんとも仲良くなり、声を掛合いながら店を後にする。
今や当たり前になってきたこの光景。いろんな人との関わり合いにありがたみを感じながら人通りの少ない夜の商店街を歩く。
少し肌寒い布施のまちですこし得意げに紅潮する自分を頬をひと撫でして、家路につく。
これが僕にとってのMy ORDINARY。
Written by Kota Kobayashi
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-My ORDINARYとは-
地域の人々とSEKAI HOTELスタッフとの日常=ORDINARYをスタッフ個人が綴る連載企画。
地域の人との飾らないありのままのコミュニケーションや情景を感じて、少しでも旅先の日常を感じてみてください。
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