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My ORDINARY vol.2 〜おせっかいな銭湯と風呂上がりの炭酸〜
その日の最後の仕事をSEKAI HOTELでこなして、仕事帰りに銭湯に行くのが最近のMy “ORDINARY”
SEKAI HOTELフロントでタオルを受け取って、夜の商店街を通って銭湯に向かう。
“お風呂に入る”じゃなくて“銭湯に向かう”っていうのが好きだって人も多いんじゃないかな。
“銭湯”っていう体験
暖簾をくぐって靴を下駄箱にしまっていると、風呂上がりのご近所さんとばったり。
扉を開けると銭湯独特の匂いがして、テレビの音声が聞こえてくる。
番台さんとあいさつを交わして、慣れた感じで銭湯のチケットを渡して脱衣所へ向かう。
お風呂に入る前も“銭湯”っていう体験なんだなって思う。
スマホもあってなんでも便利な時代に、このアナログでちょっと古臭くて、
面倒くさい感じにすごく居心地の良さを感じる。
触れる空間すべてが古い
脱衣所からして二つ前くらいの時代を感じるよね。
ロッカーの鍵なんか毎回「年季入ってるなぁ」って思うし、浴場の洗面器とか蛇口とかもとにかく古い。
決して使いやすいわけではない“今との違い”をいたるところで感じる。でもきっとそれが昭和を象徴する銭湯っていう空間なんだろう。
銭湯には“ご近所さん”を感じる
赤と青の二色が印象的な洗い場で体を洗って湯船につかると、やっぱり風呂って最高。
心身ともに一気に全開放される感覚。
スーパー銭湯だと隣の人と話すイメージってあんまり無いし、経験した記憶も無いんやけど、なぜか銭湯(公衆浴場)は知らない人と言葉を交わすなんてしょっちゅう。
「今日のお湯熱いなー」なんてぼやいてたら、「あっちの浴槽のがぬるいでー」なんてアドバイスくれるおっちゃん。
その地域の“昔の話”をさせるとおっちゃんはとにかく長い。
「銭湯=ご近所さん」なんやろうな。
銭湯での他人との距離の近さはきっと“ひとつのもの(銭湯)を共有している”意識なんだと思う。
公園の砂場で遊ぶ子供同士が、自然と会話するような感じと似てるのかな。
この脱力感に冷たいドリンクがやめられない。
ゆっくり温まって、銭湯あがった後の脱力感はなんともいえない。
心の中は「このまま落ちてしまいたい」ってくらいに、全身の緊張が抜けている。頭の中を空っぽにしてくれる時間。
そしてこのタイミングでの冷たいドリンクはまさに至福。
銭湯はコーヒー牛乳って人も多いと思うけど、僕は炭酸系のドリンク。
最初の一口で乾いた喉にバシッと流れ込んでくる炭酸がとにかく好き。
グラスに残った分は涼みながら少しずつ飲んで、ゆっくり時間を過ごす。
仕事してる日常とは全く違う時間の流れ方しているのが銭湯。
1日を振り返りながら過ごす銭湯っていう時間が僕にとってはすごく大切なMy “ORDINARY”
Written by Koichi Yano
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-My ORDINARYとは-
地域の人々とSEKAI HOTELスタッフとの日常=ORDINARYをスタッフ個人が綴る連載企画。
地域の人との飾らないありのままのコミュニケーションや情景を感じて、少しでも旅先の日常を感じてみてください。
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