親には言えない「好き」を詰め込んだ、秘密基地。
当時追いかけていたバンドのツアーグッズでいっぱいの壁、
夢中になった漫画が詰め込まれた本棚、アニメキャラのフィギュア...
久しぶりに訪れた実家。扉を開いた瞬間に蘇る、青春の記憶。
時間が止まったような空間には、その当時の空気がそのまま流れています。
大阪・布施にある、駄菓子バー「ネバーラン堂」はまさに80〜90年代を過ごした子供の秘密基地のようなバー。
アメリカ映画グッズに溢れた壁、カセットゲームで散らかるテーブルはもう当時のまま。
好きで目を輝かせる、子供心を忘れたくない大人に送る、とびっきりの隠れ家です。
大人の駄菓子屋「ネバーラン堂」へようこそ
ここは大人の駄菓子屋。夜7時からオープンします。
壁一面に並ぶのは、懐かしい駄菓子たち。なんと常時80種類が用意されているのだとか。
1時間のチャージ料(590円)とワンドリンクで、この駄菓子が食べ放題!
定番のうまい棒やベビースター、キャベツ太郎の他に、つい「あ!」と言いたくなるような時代を感じさせる懐かしいアレも。
筆者は、爪楊枝で食べる「さくらんぼ餅」と、ジャリジャリとした食感が懐かしい「モロッコヨーグル」が懐かしくてたまりませんでした…!
駄菓子のお供は…お酒!?
実はココ、駄菓子”バー”なんです。
お酒類も豊富に用意。もちろんノンアルコールもありますよ。
駄菓子をきっかけに、学生時代の思い出話に花が咲くことでしょう。
ほろ酔いだからこそ話せる、当時の甘酸っぱい恋愛話に、今では恥ずかしい黒歴史、意外な武勇伝など、普段は見せない一面に気づくきっかけにも…!
ついつい夢中に…心躍るレトロゲーム
さらにこの場を盛り上げるのは、机上に設置された「レトロゲーム」。
カウンターテーブルと4人がけのテーブルに分かれて、学生時代に熱中した懐かしいあのゲーム機を実際にプレイできちゃうんです。
さあ、あなたは何派?順を追ってご紹介します!
①ファミリーコンピューター
1983年発売。販売当時のファミコンブームは、大きな社会現象を巻き起こしました。
代表的なゲームとして、「スーパーマリオブラザーズ」、「ドラゴンクエスト」が挙げられます。
②スーパーファミコン
1990年発売。コントローラーがさらに進化し、今でも使用される「ABXYボタン」や「LRキー」が登場しました。
③NINTENDO64
1996年発売の「NINTENDO64」(通称、ロクヨン)。3本の持ち手が伸びたコントローラーが特徴的。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「ゼルダの伝説 時のオカリナ」といった今でも人気の作品が多数登場しました。
④ゲームキューブ
2001年に発売された家庭用ゲーム機「ゲームキューブ」。大人気ゲーム「ピクミン」もここから登場しました。
友達とずっとやっていたゲームや、当時はできなかった憧れのゲーム。
当時のワクワクをそのままに、ぜひ恋人や友人と対戦してみては…?
まるで子供部屋。オーナーの「好き」で溢れた店内
さらに気になるのは随所に散りばめられた70年〜80年代の映画雑貨。
ポスターやフィギュア、グッズが所狭しと並べられています。今ではかなり貴重なプレミアがつくアイテムも…!
オーナーさんの趣味が全開に溢れたこの店内は、不思議と居心地がいい。
幼少期の子供部屋のような店内で、懐かしい駄菓子と当時熱狂したゲームと過ごす時間は、一瞬で私たちを少年少女にさせてくれる。
夢みがちで純粋だったあの頃に戻って、今この瞬間を無邪気に楽しみましょう。
ちょっぴり大人になった自分にも気づかせてくれる、唯一無二の時間を過ごせるのがここ「ネバーラン堂」です。