まちの情景に溶け込む路面電車を見かけると、思わず情緒を感じますよね。
現在、日本全国に走っている路面電車は18事業者22路線。47都道府県ある日本において、限られた地域でしか見られない情景はぜひチェックしたいものですね。
その中でも富山県の高岡市と射水市を結ぶ万葉線は、生活ガイド.comの「乗ってみたい・みてみたい路面電車ランキング」で2位に選ばれた人気路面電車です。
高岡・射水の観光でも楽しめる路面電車
昔からまちを走っているレトロな車両や、愛称「アイトラム」を持つ2004年に営業開始された超低床電車など、たくさんのシーンを見せてくれる万葉線。
中でも、2012年に営業開始された「ドラえもんトラム」は観光客にも人気の車両です。
ドラえもんの作者である藤子・F・不二雄の生誕地である高岡市で、2012年のドラえもん生誕100周年記念に作られた車両が、このドラえもんトラムです。
車体はドラえもんカラーの青色に首輪の赤ラインが入っています。さらに、どこでもドアを連想させるドアや、車内に描かれたたくさんの秘密道具。
世代を問わない人気キャラクターの世界観に飛び込むことができる路面電車と言えます。
観光ついでに路面電車をパシャリ
長らく高岡・射水の歴史を支えてきた万葉線。色とりどりの車両は、まちの至る所でもつい目に留まります。
レトロで爽やかな水色の車両も、ドラえもんトラムとはまた違う可愛さがありますよね。
そして、圧巻の立山連峰をバックに走る万葉線も印象的です。壮大な自然に見守られる中、人々の暮らしを乗せて走る路面電車のシーンは忘れられない光景でしょう。
12月から3月なかばにかけて気温が低く空気が澄んだ晴れの日は、立山連峰がはっきりと見えるので高岡・射水観光におすすめです。
8月に高岡で開催される七夕まつりには、まちを彩る装飾の中を万葉線が走ります。風に揺られて光がゆらゆらと綺麗に映る高岡のまちと万葉線。
乗る人にも写真撮影する人にも特別なものでしょう。
観光スポットをめぐる万葉線の旅
もちろん、万葉線は高岡・射水にあるたくさんの観光スポットへも連れて行ってくれます。
・大迫力の「新湊大橋」:越ノ潟駅から徒歩5分
・富山湾の海の幸が集まる「新湊きっときと市場」:東新湊駅徒歩8分
・ドラえもんの記念消印が押してもらえる「ドラえもんポスト」:高岡駅降りてすぐ
・「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」:志貴野中学校前駅徒歩10分
・土蔵造りの街並み「山町筋」:片原町駅徒歩3分
路面電車と一緒に切り取る“日常のワンシーン”を
日本の多くの地方では自家用車での移動手段が中心になっていますが、地域住民の暮らしを運ぶ路面電車は、旅先の思い出のワンシーンとなる魅力に溢れています。
移動手段として、そして思い出に残る情景として、路面電車と共に過ごす旅は貴重なものと言えるでしょう。