大阪がその発祥の地であり、聖地とも言われる「スパイスカレー」。
インド亜大陸の調理法をベースとしたカレールーを用いずに、野菜やスパイスを使って作るカレーです。明確な定義がない分、各店舗で材料やスパイス使い、盛り付けに創意工夫が見られます。
1992年「カシミール」を中心に発展した大阪のスパイスカレーは、現在4000店舗にも及びます。新しい発想で独自のアレンジが見られ、他にはないカレーが食べられると日本のカレー界にムーブメントを起こす存在まで進化しました。
変わったものを面白がる、大阪だからこそ生まれたこのスパイスカレーは、粉もん、串カツ、どて焼きに並ぶ、大阪の新名物と言っても過言ではありません。
住所 | 大阪府東大阪市足代1-1-13GoogleMap |
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電話番号 | 050-3637-0901 |
営業時間 | 9:00~17:00(金のみ/11:30~17:00) |
定休日 | 水曜日・木曜日 |
初心者にこそおすすめ!bloom名物 スパイスカレー
スパイスカレーと聞いて、玄人向けの癖の強い、もしくは辛いスパイシーなカレーを想像し、未だ挑戦できていない方もいるでしょう。
そんな貴方にこそ食べてほしい、入門編のスパイスカレーがbloom curry and coffee(以降、bloom)の名物メニューです。
bloomのランチタイムには、店主手作りの
・バターチキンカレー
・週替わりのキーマカレー
・週替わりのベジタブルカレー
が並びます。
学生時代バックパック一つで訪れた、インド・ネパール・スリランカでスパイスの効いたカレーに魅せられたという店主。
スパイスの魅力を知るきっかけになって欲しいという想いから、通常よりさらに辛味や癖を抑えた優しい味付けにしています。なんと4歳のお子様でも1皿ペロリと食べられたそうですよ。
さらにbloomでは、「せっかくお店で食べるのであれば、家庭ではなかなか食べられない手間のかかるものを」と、ダルカレー(豆のカレー)をはじめとした、ベジタブルカレーを週替わりで用意。
動物性のものを控えている方でも気兼ねなくお食事いただけます。
アパレル出身の店主のセンスが光る、皿の上の芸術
さて、そんなbloomのスパイスカレーはこちら。
お椀型に盛られた雑穀米に、あいがけ3種のカレーのコントラストが美しい。
アクセントには紫キャベツのピクルスで酸味を、素揚げされた根菜で食感に遊びも加えて。仕上げには乾燥ハーブで彩りを。
「見てよし、食べてよし」なbloomのスパイスカレーは、スパイスカレーデビューにぴったりな”ザ・王道”のスパイスカレーです。
知らないなんて勿体無い!スパイスカレーの魅力
それでは改めて、大阪の新名物「スパイスカレー」の魅力をお伝えします。
①スパイスカレーは薬膳料理?
スパイスは、料理の香り、辛み、色付けに使われます。
味にメリハリをつけ、風味や彩りをよくしてくれる働きのある香辛料の一種です。
スパイスと言っても辛いものばかりではありません。
また、スパイスは漢方薬としても使われているため、スパイスをたっぷり使ったスパイスカレーは薬膳効果もあるんです。
夏バテや冬の冷えなど季節による不調の改善や美肌、疲労回復、食欲増進などさまざまな効果が期待できます。
②ルーを使わないスパイスカレー
スパイスカレーの特徴として、欧風カレーのように小麦粉と油によって作られた「ルーを使わない」ことが挙げられます。
そのため油の使用量が少なく、食後の胃もたれが圧倒的に少ないのです。
一方で油による重厚感が薄いため、スパイスの香りを複雑に組み合わせることで、肉や野菜の素材そのものの美味しさを引き出しています。
また、出汁や発酵調味料を加えることで日本人好みの旨味やコクを感じられるカレーへと進化しています。
また、小麦粉も含まれないため、小麦アレルギーの方やグルテンを控えている方も楽しめるのも嬉しいポイントです。
③目でも楽しめる!フォトジェニックな見た目
そして、スパイスカレーは食べるだけではありません。
ワンプレートに盛られた、色とりどりのカレーに素揚げされた野菜やピクルスなどのトッピングと、フォトジェニックなビジュアルで目でも楽しめるのも魅力です。
さらにスパイスを味わう!
ランチタイムには、お得なドリンク・スイーツセット(1800円~)も。
スパイスはカレーだけではありません。ドリンクやスイーツにも合うんですよ!
▷キャロットケーキ
シナモンやナツメグ、カルダモンなどのスパイスを米粉の生地に練り込み、レーズンとくるみ、にんじんを入れて焼き上げたキャロットケーキ。
生地の間とトップには甘いチーズフロスティングが挟んであります。
▷チャイ
シナモンやカルダモン、クローブなどのスパイスが入ったインド式のミルクティー。
香水にも使われるというクローブのバニラのような甘くて濃厚な香りは、食後のゆったりとした時間を演出してくれます。
レシピ付きのスパイスチャイキットも店内で販売しており、ご自宅でも芳醇な味わいを手軽に楽しめます。
▷ジンジャエール
シナモン・カルダモン・クローブ・唐辛子などのスパイスと、生姜を煮詰めた甘辛のシロップで作る、自家製ジンジャーエールはカレーとも相性抜群。
スイーツはカフェタイムでも楽しめます。
スパイスの沼にようこそ
敷居が高いと感じられやすいスパイスもカレーに、ケーキ、ドリンクとさまざまなメニューで感じられるbloomで手軽に味わってみませんか。
いつの間にかスパイスの沼にはまってしまうかもしれません。